風の谷のナウシカ
む。金曜に映画「風の谷のナウシカ」がテレビで放映されてましたか。
ぜんぜんノーマーク、というかその時間は酒飲んでたし。
ってなことで、実は土日のことなんですが、
十年ぶりに漫画「風の谷のナウシカ」全7巻を一気通読。
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1994/12/01
- メディア: コミック
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読む前に覚悟はしてたんですが、後半の重苦しさのためか
読むのにえらくエネルギー要りました。
ああいう、読むだけなのにパワーが必要な作品ってありますよね。
映画と違って、漫画ではかなり複雑な構造を持つ問題として環境問題に切り込んでいます。
そして、十年前に終わった漫画「寄生獣」も大きなテーマとして環境問題を背景に持ってました。
(ナウシカのほうが2重3重と複雑な構造だと思いましたが。)
どちらも主人公が真実を知るにつれ、自己矛盾に悩むわけですが、
最終的には”現在、人間に苦しみや憎しみをもたらす存在であるが、
将来を考えると存続させたほうがいいかもしれない”存在を、
主人公が殺したり破壊したりしてしまいます。
結局、今現在生きている人間の生命の尊さを無視することはできない、と、
人間社会に帰っていくような形で、どちらも物語は終わります。
そして、2つの物語が終わったあと、ちょうど現実に引き戻されるかのように、
オウムとか神戸事件とか阪神大震災など社会的に大きな事件が起こり、
少なくとも僕の環境問題への関心は薄らいでゆくのでした。
あれから十年ですか。
当たり前ですが、環境問題に決着はついてないわけで。
思えば、エコロジーブームが起きた90年代前半って、バブルはじけた後とは言え、
まだまだ世の中に環境問題を考える余裕があったんだなぁ、と思います。
この十年間、環境問題どころじゃない社会問題がいっぱいあって、
今現在も経済格差問題とかで、どうもそこまで考える余裕がないのが実状。
でも、ときどきはこの漫画を一気通読して、どよーんと重い問題に
浸ろうと思った土日でした。
なんだかまとまらないけど、ここらで終わりにします。