メンタル・タフネス
- 作者: ジムレーヤー,James E. Loehr,重川元志
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 文庫
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よく目にするキーワードなので、ちゃんとした定義を読みたくなった。
要するに、筋肉が適切な負荷と回復を繰り返して強くなるように、
精神もストレスと回復を波のように繰り返し、徐々にストレスを強めることで
ストレス耐性は身につく、ということらしい。
でも、あれやこれやと、タフになるためのトレーニング項目が多すぎる感じ。
そりゃ、こんだけやればタフにもなろうさ、というか、こんだけやれるのは元からタフ?
まぁ、そのへんはちゃんとフォローしてて、少しずつやれることを多くしていけば良い、
って書いてあるんで、できることからやってみよう。
それにしても、”憂鬱さも快活さも、結局は化学物質と神経回路の所産”と割り切るとこに戸惑いもある。
昨日、BSで放送してた映画「ソラリス」は、妻を亡くした主人公の前に現れた、妻と寸分かわらぬコピーに、
主人公が困惑する話だったけど、なんだか似たような困惑をこの本にも感じる。
きっと自分も、”妻とかわらぬ感情を示す回路を持った物質”を躊躇なく破壊することはできそうもない。
ストレスから来る憂鬱や苦悩を、単なる物資回路の所産と見なして切り捨てることはどうなんだろう?
その物質回路そのものこそが、人間性だとしたら?
唯物論を基礎においた過剰なタフネスさは、反面、他者への同情を弱めかねやしないかな?
って、考えすぎね。
このへんが、まさにタフでない証拠なのかも。