「もっとスキルを」が引き起こす問題

『「もっとスキルを」が引き起こす問題』
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/eh14/eh01.html


スキルを身に付けることを求める余り、自己中心的になってはいませんか?という問いかけ。
少し考えさせられた。


ただ、これを、例えば現状の仕事に不満を持つ部下などに言ってきかせるには、
その子のこれまでの経歴を考慮しないとダメだろう。

  • スキルを追い求めることによって成功体験を積み重ねてきた人
  • だけど、今は不遇にもスキルを追い求める機会に恵まれてない人

こういう人には役立つ一文かもしれない。
でも…

  • まだ仕事での成功体験を持たない人
  • 客観的に見ても、スキルアップにならない仕事しか与えられなかった人

↑のような人にはやはり酷だ。
”仕事に対する積極的な姿勢があれば、どんな仕事でも何かしら得られるものがある”
という人がいるけれど、不満を持つ人のココロには届かないだろう。

この弊害を取り除くには、自分に足りないものを嘆く前に、自分の持っているものに感謝
する気持ちを持つことが必要ではないでしょうか。「ITに関する世界中のすべての要素技
術を学んですべての領域でナンバーワンにならないと気が済まない」という極論を考えれ
ば、自分の不足を嘆くばかりの理論に、無理があることは明らかです。

確かにそうなんだけど、その”気の済まなさ”が自分を駆り立てる動機でもあるわけで。
何事もバランスだとは思いますけどね。