ソフトウェア開発プロフェッショナル

ソフトウエア開発プロフェッショナル

ソフトウエア開発プロフェッショナル

積読してたマコネルの本をやっと読む。
このまえ読んだ『ソフトウェア見積り』に引き続き、ソフトウェア開発における倫理規定の話が面白い。この本で紹介されているIEEE-CSとACMの倫理規定は、素人目に見てもまだまだ改良の余地があると思うけど、日本でももっと広まって、準拠する企業や団体が増えてくれれば、と願う。


"規模の不経済"や"不可能領域"や"銀の弾丸はない"とか、そういう諸々のソフトウェアエンジニアリング原則の無視を強いる”政治”に対し、倫理的ジレンマを抱える技術者は多い。マコネルの言う、「技術者は倫理的に孤立してはならない」という言葉に賛同する人も多いだろう。


そう、こういうレベルの議論がなされるのであれば、きっと技術者は自発的に規律を守る…はず。昨今のコンプライアンスとかセキュリティに関しての盛り上がりは、正直、どうにも矮小な話に聞こえ、社会や個人のため、というより、単に企業を守りたいがための導入じゃね?と疑いたくもなる。
もっと、誇りの持てる”われわれの掟”が必要なんじゃあるまいか。